


【行者にんにく】
小樽ショールームのある小樽市内は、雪もすっかり溶けて春らしい暖かな日が多くなってきました。少しずつ緑の芽があちらこちらで見られるようになるこの時期になると出回るようになるのが、「行者にんにく」と呼ばれる人気の山菜です。
行者にんにくは「アイヌネギ」や「キトビロ」、「ヒトビロ」などとも呼ばれ、山菜採りで手に入れるほかにも、スーパーや道の駅などで購入することができます。おもに北海道や東北地方で採れるねぎの仲間の植物で、葉の長さが10cm程度の若芽のころに収穫し、葉と茎の部分を食べます。にんにくと名の付くとおり、にんにくやニラに似た強い香りが特徴で、生食でも加熱調理でもおいしく食べられます。山菜というと独特の苦味やえぐみがありそうですが、この行者にんにくはほとんど苦味を感じず、にんにくに似た香りと甘味を感じ、なんといっても食感がとても良い山菜です。今回は、さっと30秒ほど茹でて食べましたが、シャキシャキというか、キュッキュッというような歯応えが食べていて心地よく、茹でてもみずみずしさを感じます。さまざまな調理法で食べることができ、通常のにんにくの代わりに刻んだ行者にんにくを餃子のタネに練り込むと、にんにくとニラのどちらの役割も果たしてくれますし、天ぷらにしても香りと食感を楽しむことができます。
北海道では、これから桜が咲き始め、お花見ジンギスカンを楽しむ方も増えます。行者にんにくは、ジンギスカンと一緒に焼くのも人気です。ジンギスカンの濃いめの味付けにも負けない香りがより一層お酒を進めてしまいますので、飲みすぎには要注意です。また、保存がきくように醤油漬けにするのもお勧めで、醤油漬けにした行者にんにくを刻んで納豆に入れたりチャーハンの具材にもよく合います。そのままほかほかご飯にのせると、食べる手が止まりません。ついつい食べすぎてしまうほどのおいしさを持つ行者にんにくですが、やはり強いにんにくの香りが食べたあとも続いてしまいますので、食べすぎに注意しなければならないというジレンマもあります。そして、人気の山菜ゆえに山菜採りに行かれる方は、採りすぎないようにも注意しなければなりません。
行者にんにくは、栄養価も高く、気温が不安定で体調を崩しやすい季節の変わり目のこの時期にぴったりの食材でもあります。そして、行者にんにくのように香りが強いものの保存には、匂いが残りにくいガラス製や琺瑯製の容器がおすすめです。小樽ショールームには、現在、野田琺瑯の琺瑯容器や小泉硝子製作所のキャニスターなど、行者にんにくの漬け込みにもぴったりな容器の展示がありますので、ぜひ見にいらしてください。
野田琺瑯 琺瑯容器
https://www.shokunin.com/jp/noda/horo.html
小泉硝子製作所 キャニスター
https://www.shokunin.com/jp/koizumi/canister.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%82%AF