



【北海道の春模様】
小樽もすっかり春の装いになりました。いろんな花がどんどん咲き出し、冬の雪のみ、白のみの景色から一転。色が押し寄せてきます。まず雪が解け、地面が出たら、白のスノードロップやクロッカス、ミニアイリスといった小球根類がトップバッターで開花。それから黄色のレンギョウが咲き、梅、こぶしに水仙。パンジー、ビオラも咲きます。ピンクの桜と桃、雪柳。ジューンベリー、芝桜。遅咲きの濃いピンクの八重桜が満開になり、昨日は赤、紫などチューリップが咲き出しました。私は趣味で庭作りをしており、我が家の庭のチューリップは、昨春鹿に球根を食べられて全滅。花が見られなかったので、今年のリベンジ成功は感無量です。
街の景色で見かけて愛でるのも風流ですが、時代はタイムパフォーマンスも重要なご時世。いろいろ見るのにおすすめなのが、北海道各地にいくつもある観光ガーデンです。札幌近郊でおすすめなのは「白い恋人パーク ローズガーデン」。廃番になって今は手に入らない貴重なイングリッシュローズをはじめ、200種類のバラと草花のガーデンで、至る所がフォトスポットになるすてきな空間です。また、「ロイズ ローズガーデン」も、たくさんのバラと宿根草が見られます。こちらは3カ所あり、それぞれ見所満載です。では、もっと北海道特有の植物が見たいなという方には、「北海道大学植物園」をご案内したいです。日本で2番目に古い歴史を持つ植物園で、園内には研究用に収集された植物が栽植され、珍しい花々や植物が満載です。古い建物のいくつかは築百年超えで、なんだか別世界の雰囲気です。こちらにもバラ園があります。
実は北海道のシンボルである「道の花」は、ハマナス。これはバラの原種の一つで、現代のバラのご先祖様にあたります。きっと皆さんもご覧になったことがありますよ。北海道菓子メーカー「六花亭」の包装紙に描かれているピンクの花がハマナスです。北海道では国道など道路沿いに植えられているのを見かけたりします。秋にはミニトマトかと思うような実をつけ、ジャムになったりしています。北海道とバラには深い絆があると言えるかもしれません。
本州ではそろそろバラが咲き始めると聞きました。北海道のバラは、桜と同じく本州と時期がちょうど1カ月ほどずれて、6月後半あたりからです。最近の北海道は、夏は35℃を超え、冬はマイナス10℃、雪もドカンと積もり、人間にも植物にも過酷な環境です。それでもバラに限らず植物たちは優美で繊細な花を咲かせてくれます。色とりどり、形も多種多様の花たちに癒やされる体験をしに、ぜひ北海道にお越しください。
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
参考資料
https://www.shiroikoibitopark.jp/facility/rosegarden.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000688.000033166.html
https://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/
https://www.nga.gr.jp/pref_info/symbol/hokkaido.html