





【リーガロイヤルホテル大阪とリーチバー】
大阪・中之島の地で昨年で創業90周年を迎えた、「リーガロイヤルホテル大阪」。民藝運動に深く関わった陶芸家、バーナード・リーチの着想を再現した「リーチバー」があることを知ってから、いつか訪れたいなと思っていました。
リーガロイヤルホテル大阪は、現在国内外に15ホテルを展開しているリーガロイヤルホテルグループの旗艦ホテルです。1935年(昭和10年)に、大阪政財界の「賓客のための近代的ホテルを大阪に」という要望から、リーガロイヤルホテルの前身である「新大阪ホテル」が誕生しました。その後、「大阪グランドホテル(現・リーガグランドホテル)」、「京都グランドホテル(現・リーガロイヤルホテル京都)」など数々のグループホテルを開業。1990年(平成2年)、名称を新たに「リーガロイヤルホテルグループ」として東京、広島、福岡、愛媛などにネットワークを広げ、国賓・皇室を中心に多くの人々が集う「大阪の迎賓館」たるホテルとなりました。
リーガロイヤルホテル大阪は、節目であった2025年に「伝統美と水の融合」をコンセプトにリニューアルオープン。元来の日本を代表する建築家・吉田五十八による“日本の伝統美”を取り入れた建築を尊重しながら、人々の生活と文化の発展に大きな影響をもたらした中之島の「水」や「川」との関係性をより深めるべく、ロビーやレセプション、客室の空間が生まれ変わり、新たに西陣織や書、箔などの日本の伝統工芸が施されました。
リーチバーは、バーナード・リーチの着想をもとに吉田五十八が意匠設計した、コテージ風のメインバー。数年前に民藝の本を読んで知り、民藝×バーなんて、なかなか類を見ない夢のようなお店がこの世にあるもんだなと民藝好きのお酒好きとして思ったことを覚えています。重厚な雰囲気が漂っているので入る前は少し怯みましたが、いざ中に入ると落ち着けてその空間を出たくなくなってしまい、一杯では終われませんでした。
店内はBGMがなく心地よい静けさで、バーナード・リーチをはじめ、濱田庄司や芹沢銈介、棟方志功、河井寛次郎などの日本民藝最高峰のコレクションが空間に溶け込んでいます。名物カクテルは、1965年(昭和40年)の開業時から変わらぬスタイルで受け継がれてきた、冷えた銅のマグカップで提供されるジントニック。しっかり効いた炭酸とアルコール、フレッシュライムの酸味がセピア色の空間との良いギャップで、目の覚めるような爽快感でした。
加えて、リーガロイヤルホテル大阪で欠かさずに見ておきたいのがメインラウンジ。こちらも吉田五十八の設計、窓の外の庭園は昭和の関西を代表する造園家である荒木芳邦が手がけました。高い天井には、「紫雲」をイメージしたシャンデリアが。中央には川が流れていて、水のせせらぎが聞こえます。理想的な和洋折衷、出迎えてくださる着物姿が大変映える空間です。水しぶきをあげる滝を眺めながら食べたクラシカルなショートケーキは、しっとりとしたスポンジと生クリームといちごが一体となって、口の中でとろけました。デザートセットのコーヒーは、おかわり自由。やわらかな光と色彩に包まれて、まどろみの午後を過ごしました。
中之島は、「大阪中之島美術館」や「中之島香雪美術館」、「大阪市立東洋陶磁美術館」など多くの美術館や博物館が位置するエリアでもあるため、美術鑑賞後の休憩にリーガロイヤルホテル大阪のラウンジやバーで一日を〆るのもまた一興。大阪の新たな魅力に出会うことができました。
丹窓窯 スリップウェア ※バーナード・リーチから直接スリップウェアの技法を学ばれています。
https://www.shokunin.com/jp/tansou/slipware.html
リーガロイヤルホテル大阪
https://maps.app.goo.gl/5BRG48FLbrR9zi3dA
リーチバー
https://maps.app.goo.gl/ZFPti5BSqeeyETXK7
参考資料
https://corp.rihga.co.jp/company/history/
https://www.rihga.co.jp/osaka/restaurant/list/mainlounge
https://www.rihga.co.jp/osaka/restaurant/list/leachbar
https://oniwa.garden/rihga-royal-hotel-osaka/



