


【旧北海製罐第3倉庫】
大正13年に建設された北海製罐(ほっかいせいかん)小樽工場第3倉庫は、小樽運河北側の端にあります。鉄筋コンクリート造り4階建ての倉庫は、まさに北運河の象徴的建物です。2012年には小樽市指定歴史的建造物に指定されました。
北海製罐小樽工場は、北洋漁業と小樽の発展に欠かせない存在でした。地元の人々に親しまれ、夜にはライトアップもされる幻想的な雰囲気が漂う建物ですが、建設から100年近くが経った2020年、老朽化により維持管理に多額の費用がかかることから、保有する北海製罐株式会社は解体することを決めました。しかし、市民から保存を求める声が上がり、さまざまな議論を経た結果、2021年12月に小樽市へ無償譲渡され、解体を免れました。
歴史的な遺産を守り活用しながら小樽の再生を模索した市民により、今後も北運河のシンボルとして、また古き良き街の歴史資産として、第3倉庫の一部は新しくイベントなどにて活用されることになりました。小樽の歴史文化が色濃く残る港エリアは、さらに注目されています。
小樽市指定歴史的建造物 第76号 旧北海製罐倉庫(株)
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020101501006/
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html