






【五感で楽しむ日本の夏の涼の知恵】
当店ショールームには、夏らしい商品が揃っています。一つ一つを見てみると、昔から受け継がれてきた日本の暮らしには、暑さを和らげるだけでなく、夏を楽しむための知恵も感じられます。まだまだ暑い日が続きますが、皆さんは暑さを和らげたり、夏を楽しんだりするために、何か取り入れていることはありますか?
エアコンや扇風機で室温を下げられる今、暑さを和らげる方法はずいぶん増えて便利になりました。それでも、清涼感のある香りを嗅いだり、うちわで風を起こしたり、風鈴の音に耳を澄ませたりすると、また違った涼しさを感じることはないでしょうか。日本では昔から、香りや音、風や光など、五感を通して夏を心地よく過ごす工夫がされているように思います。
たとえば、香り。古くから香木や香料を焚き、その香りを楽しむ文化は、中国から伝えられ、日本でも育まれてきました。目には見えず、空間の印象を変えてくれる香りは、気持ちを落ち着かせたり、季節を感じさせてくれたりします。すーっと揺らぐ煙を見つめるのも、静かな時間が目に見えるようではありませんか。お香や香木、ホワイトセージなどを焚くときに使ってみたいのが、岩本清商店の豆火鉢です。今では火鉢を日常的に使う機会は少なくなりましたが、その小さな姿を受け継ぐ豆火鉢なら、現代の住まいにも取り入れやすく、香を焚くための道具として楽しめます。
「風」を楽しめる道具といえば、うちわや風鈴があります。歴史をさかのぼるとうちわは、暑さをしのぐためだけでなく、儀式や装飾などにも使われ、戦国時代には軍配団扇として指揮を取るためにも用いられ、江戸時代になると、庶民の暮らしにも広がっていきました。ふんわりとあおぐことで生まれる風は、機械の風とはまた違ったやわらかさを肌で感じることができます。一方、風そのものではなく、「音」から涼しさを感じさせてくれるのが風鈴です。音が実際に温度を下げるわけではありませんが、風に揺れて響く音を聞くと、そこに風があることを感じられます。こうした感覚的な「涼」も、日本の夏の風景として親しまれてきました。
夏の夜には、ろうそくの小さな灯りを眺めるのも良いでしょう。ゆらゆらと揺れる炎を眺めながら過ごす時間は、昼間の暑さから気持ちをゆっくりと切り替えてくれます。少し趣向が違いますが、日本の夏の夜といえば、薄暗い部屋で、ろうそくの灯りを頼りに語られる怪談話。暑さを忘れるための「涼」の楽しみ方として、思わずゾクッとするのも、涼しさのひとつかもしれないですね。
こうして見てみると、「涼しさ」は気温だけで決まるものではありません。香りを楽しみ、風を起こし、音に耳を澄まし、灯りを眺めるなど、五感を使って夏を心地よく感じるような、昔の暮らしにあった知恵を、今の生活に無理なく取り入れてみてはいかがでしょうか。
ショールームでは、夏を感じられるさまざまな商品をご覧いただけます。帰省やご旅行などで近くにお越しの際は、ぜひ若松ショールームへもお立ち寄りください。
岩本清商店 豆火鉢
https://www.shokunin.com/jp/iwamoto/hibachi.html
須浪亨商店 いかご
https://www.shokunin.com/jp/sunami/ikago.html
栗川商店 渋うちわ
https://www.shokunin.com/jp/kurikawa/
中村ローソク 絵ろうそく
https://www.shokunin.com/jp/nakamura/erousoku.html
中村ローソク 木蝋棒型
https://www.shokunin.com/jp/nakamura/mokurobogata.html
大寺幸八郎商店 風鈴
https://www.shokunin.com/jp/otera/furin.html
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/
参考資料
https://www.nipponkodo.co.jp/iyashi/culture/
https://www.ibasen.co.jp/pages/2303_uchiwa_history





