こんにちは。職人.com運営者の櫻井です。
さて、18日間の中央アジアの旅から帰国しました。
今回は色々と悩んでいたこともあり、思い切って旅に出ました。
その結果、大変良い気付きがありましたので書かせていただきたいと思います。

私はこれまで121カ国・地域を旅してきましたが、
今回訪れたタジキスタンなど、平均年収が数万円という国もたくさん見てきました。
これまでずっと、日本人よりもっと困っている彼らのためにも
何かをしなければと強迫観念のように感じていたように思います。

しかしながら、もし本当に自分たちの文化を次世代へ繋ごうと思えば、
やはりそこに住む人たち自身が「何とかしなければ」と動かない限り、
本物の動きにならないのではないかと思うようになりました。

もちろん、その動きを起こすきっかけを与えられている、
共に物作りを行う先進国の方々には心より敬意を表しますし、
途上国の人々にとって日々の糧を得られる大変価値ある活動だと思います。

ですが当社がすべきことは、
彼らのロールモデルとなるべく、
彼らに憧れられる存在となるべく、
「自国の職人から世界企業をつくっていくこと」だと思いました。

私自身が心地よいと感じたシアトルやダブリンにではなく、
やはり世界に冠たる影響力を持つパリやニューヨークにショールームを開設していくことで、
初めて世界をより良い方向へ変えられる大きな力になると考え方を改めました。

数年間悩み続けてきましたが、
自国の文化を大事にしていく「本物の流れ」をつくるにはこれしかないという確信が、
今後も変わらず後押ししてくれると信じています。

いつも温かく見守っていただき、心より感謝いたします。
今後とも、日本製工芸品のオンライン通販、職人.comをどうぞよろしくお願いいたします。
http://www.shokunin.com/