2019年08月

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京都大学博士課程に在籍中の当店中国人スタッフが、日の丸弁当に続き、カレーについての記事を書いてくれました。ぜひご一読くださいませ。

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たまに食べたくなる料理の一つに、カレーがある。

カレーは、実に種類が豊富で、作り手によって違った美味しさを味わえる。無限の潜在能力を持つ料理だと言っても過言ではない。

S&Bカレー.comによると、世界の国々で育まれたカレーはインドカレー、スリランカカレー、タイカレー、ミャンマーカレー、カンボジアカレー、シンガポールカレー、イギリスカレー、ドイツカレー、インドネシアカレー、パキスタンカレー、ネパールカレーの11種類もあるそうだ。

その中でも本場のカレーといえば、インドカレー。インドは、カレーの発祥地とも言われている。世界2位の人口を有する大国インド、南北によってカレーも千差万別で、一口では言えないかもしれないが、インドカレーの特徴の一つとして、使われているスパイスの潤沢さが挙げられる。インドのスパイスは五千年の歴史を誇り、インダス文明の時代まで遡る。実はカレーの本場インドには、「カレー」と呼ばれる料理はない。カレーの日本伝来に関しては諸説あるが、明治時代、インドを支配していた英吉利(イギリス)を経由し、西洋料理の一つとして「カレー」という料理が日本へ伝わったという。明治9年、「少年よ、大志を抱け」と叫んだ"北海道開拓の父"クラーク博士の発案によって、生徒たちの栄養状態を改善するため、「カレーライス」という献立が考案された。

職人.com三条ショールームの近くにも多くのカレー屋さんが密かに立ち並んでいる。創業32年の老舗カレー屋、インドレストラン ムガール(MUGHAL)はその中のレジェンド的な存在である。『ルイ・ヴィトン シティ・ガイド』の京都・奈良版に唯一のインド料理店として紹介されたこともそのレジェンド度を窺える。

インドカレーの原料となっている薬味は、インドにおける伝統医学でアーユルヴェーダで用いられる薬が主体となっているらしい。インドのアーユルヴェーダは仏教の伝播と共に中国に伝わり、そこに用いられる薬は唐代の新薬として『唐本草』に収録され、日本には遣唐使らによって伝来され、奈良の正倉院に収められている。

古代ローマの思想家セネカが曰く、「自立への大きな一歩は、胃を満たすことである」。

今日は帰りにムガールのカレーを食べようと思う。

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http://www.kyoto-mughal.com/mgl_frame.html (インドレストラン ムガール)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html (職人.com三条ショールーム)

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旅先から自分宛てにポストカードを出すことは、私の旅の楽しみの一つです。旅行から戻り、時には忘れた頃に届くポストカードは、買ったそのときに比べて随分くたびれていて、「お疲れ様」と声をかけたくなることもあります。

日記のような、手紙のような、少し前の自分が書いた文面を懐かしく読み返し、SyuRoの角缶にしまっては、そうやって少しずつ旅の思い出が増えていくのを密かに楽しんだりしています。

角缶大には、海外の大きいサイズのポストカードも入れることができます。旅行中の日記は忙しくてなかなか毎日書けないけれども、一枚のポストカードなら気軽に思い出を書き留められます。

私がポストカードを送るときのルールは二つ。一つは滞在中に本当に気に入ったポストカードを一枚だけ出すこと。もう一つは郵便局に行ったら海外ならその国の言葉で「航空便で日本宛てに送りたいです」と伝えること(ですがこれは通じなくて諦めることが多いです)。

自分と同じように遠く日本まで海を越えてくる一枚のポストカードに妙な親近感を覚えたり、凝ったデザインの消印に嬉しくなったり、郵便局のスタッフさんにお任せした切手が凄く素敵だったりと、色々と楽しみが多いのが「旅先から自分宛てにポストカードを出す」魅力です。

SyuRo 角缶大
https://www.shokunin.com/jp/syuro/kakukan.html

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写真の磁器は全て長崎県は波佐見町で作られる波佐見焼。

400年の歴史を持つ波佐見焼は、何とフランスの皇帝ルイ14世やロシアの文豪トルストイも使われていたそうです(参照:http://www.hasamiyaki.or.jp/porserin/)。主張しすぎない日用雑貨として、どの国にもすんなりと受け入れられたのでしょう。

月日が流れた現代においても、出すぎず控えめでありながら、台所に立つとつい手が伸びる不思議な魅力を備えた食器です。ぜひ毎日の暮らしの中に取り入れてみてください。

https://www.shokunin.com/jp/hakusan/mendon.html (深めん丼)
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/inbanmame.html (印判豆皿)
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/inbanhashi.html (印判箸置)