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【トイグラタンで作るパンプディング】

一枚だけ残って日が経った食パンや、少し固くなってしまったバゲットがあったら、簡単に作れるパンプディングはいかがでしょうか?

パンプディングは、主に西ヨーロッパ、ラテンアメリカ、カナダ、アメリカではルイジアナ州などの南部で比較的有名なお菓子。英語では「ブレッドプディング」と呼ばれています。

一人分のパンプディングなら、一口大に切ったパンを、玉子1個、牛乳1/2カップ、砂糖適量を混ぜた液に約5分浸し、耐熱容器に移して、オーブンやトースターでパンの表面がこんがりするまで焼いたら出来上がり。

ラムレーズンやバナナなどを加えれば味のアクセントになります。そのままでも十分美味しいですが、お好みでメープルシロップや蜂蜜、シナモンパウダーなどをかけてお召し上がりください。

長崎県の波佐見町で作られるHASAMIのトイグラタンは、6色のビビッドカラーが目を引くポップなデザイン。生産終了品となっており、どの色も在庫のみの販売となります。一人分のパンプディング、副菜としてのグラタンにちょうど良いお手頃なサイズです。ご希望の方は、お早めにご検討くださいませ。

HASAMI トイグラタン S
https://www.shokunin.com/jp/hasami/toygratin.html
本間数勇商店 わら鍋敷き 小
https://www.shokunin.com/jp/honma/nabeshiki.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%97%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
https://recipe.yamazakipan.co.jp/recipe.html?id=167 (レシピ)

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【信楽焼のたぬき】

信楽焼とは、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器の総称で、備前焼や常滑焼と同じく、中世から現在まで生産が続く6つの産地、「日本六古窯(にほんろっこよう)」の一つに数えられています。

古代より交通の要所として発展した信楽は、琵琶湖南方の山々から採れる豊富な原料に恵まれ、13世紀には常滑焼に影響を受けた大甕や壺を、15世紀には無釉焼締のすり鉢といった日用品を生産。そして19世紀頃からは土瓶、火鉢、建築用材と、多岐にわたる製品を焼造してきました。

信楽といえばイメージされるのが、あのユニークで飄々とした表情をした信楽焼のたぬき。それではなぜ、「信楽=たぬき」という構図が出来上がったのでしょうか?

たぬきは「狸香合」などの茶道具として、古くは安土桃山時代から日本各地で生産されていました。一方、信楽焼のたぬきは、京都は清水焼の窯元で幼い頃から修業していた陶芸家の藤原銕造(ふじわらてつぞう)氏が、山から聞こえる鼓の音を聴きそっと近づいてみると、月光を浴び、腹鼓を打っていた狸たちの姿を目撃したというエピソードに端を発します。その後、昭和10年頃、大物の土瓶製作の依頼を受け京都から信楽に移住した藤原氏は、夢で「たぬきを作りなさい」というお告げを受けて、たぬきの置物作りに専念されることとなります。

昭和26年(1951年)の昭和天皇の信楽行幸の際には、陶器産地ならではのおもてなしとして、日の丸の旗を持ったたぬきが沿道に並べられました。その情景を見られた昭和天皇は大変お喜びになり、「をさなき日 あつめしからに なつかしも 信楽焼の 狸をみれば」と詠われた歌が全国に報道され、信楽たぬきは一躍有名となりました。「奉迎の狸」と称されたそのたぬきたちは、写真を見るとどこか凛々しくスッとした佇まいをしているようにも見えます。

信楽たぬきは、野生を彷彿とさせるリアルな外見で作られていた時代もありましたが、時とともに改良が繰り返され、現在のような愛らしいキャラクターのようなスタイルに至りました。大きな笠や愛嬌のある笑顔、徳久利といった特徴的なそれぞれのパーツには、天台宗の僧侶・石田豪澄が考案した「信楽狸八相縁起(しがらきたぬきはっそうえんぎ)」という縁起が込められています。

笠:思わざる悪事災難避けるため用心常に身をまもる笠(予想外の災難を避けるため普段から準備)
目:何事も前後左右に気を配り正しく見つむることな忘れそ(周囲に気配りし正しい判断を)
顔:世は広く互いに愛想よく暮らし真を以って務めはげまん(お互いに愛想よく正直に)
徳利:恵まれし飲食のみにこと足利て徳はひそかに我身につけん(飲食足りて徳を身に付ける)
通:世渡りは先づ信用が第一ぞ活動常に四通八達(世渡りは信用第一)
腹:もの事は常に落ちつきさりながら決断力の大胆をもて(冷静さと大胆さを持ち合わせる)
金袋:金銭の宝は自由自在なる運用をなせ運用をなせ(金運に恵まれるように)
尾:なに事も終わりは大きくしっかりと身を立つるこそ真の幸福(終わりよければ全て良し)

そのほかにも、たぬきは「他を抜く」という語呂合わせからも、他人より抜きん出る、商売繁盛、出世、金運向上の縁起物として広く愛されています。職人.com今出川ショールームの入り口でも、小さな信楽焼のたぬきがお客様を迎えてくれます。お立ち寄りの際には、愛らしいたぬきの姿を探してみてください。

今出川ショールーム(火水木の14-17時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/imadegawa.html
信楽焼 《奉迎の狸「天皇陛下行幸記念」》
https://artsandculture.google.com/asset/h%C5%8Dgei-no-tanuki-tenn%C5%8D-heika-gek%C5%8D-kinen/RwHJLOSsOYWxjw

参考資料
https://sixancientkilns.jp/about/
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=man_view&id=2000026415
https://www.shiga-irc.go.jp/scri/shigaraki_info/tanuki/
http://www.shigaraki-labo.co.jp/shigaraki/rian.html
https://www.e-shigaraki.org/knowledge/%e5%85%ab%e7%9b%b8%e7%b8%81%e8%b5%b7%e3%81%a3%e3%81%a6%e4%bd%95%ef%bc%9f/

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【土鍋で牡蠣ごはん】

牡蠣(真牡蠣)の旬は、産卵を終えた冬の11月頃から美味しくなり始め、最も美味しくなるのは産卵準備に入る3月~4月頃で、身が栄養を蓄えふっくら太り、味も濃厚クリーミーになるそうです。

世界中でも広く食されている牡蠣、英語圏では「Rの付かない月は牡蠣を食べない」(5月=May、6月=June、7月=July、8月=August)ということわざがあるそうです。理由は産卵期で身が細り、水っぽくなってしまうから、というのが理由の一つです。ちなみに日本では「花見を過ぎたら牡蠣食うな」とのことです。

そして漁に出なくとも、岸辺を歩き回るだけで獲ることのできた貝類は、古くから人類にとっても大切な食糧でした。デンマークには世界最大級の牡蠣の殻の貝塚遺跡があったり、古代ローマでは早くも牡蠣養殖が始まって、さまざまな産地で牡蠣を堪能していたようです。そして古代ギリシャでは平らな牡蠣の殻を投票用紙に使ったとか。

日本でも、牡蠣は身を食べるだけではなく、殻をすりつぶして胡粉(白色の絵具)に使用したり、肥料にしたりと身近な存在でした。「福を『かき』込む」おめでたい食材としてお正月料理に取り入れる地方も多いですね。現在もスーパーのお魚コーナーには旬の牡蠣が並び、今日は鍋もの?揚げ物?バター焼き?と、眺めているだけで想像が膨らみます。

セラミック・ジャパンのdo-nabeでご飯炊きも試したかったので、ふっくら牡蠣ごはんを作ってみることに。牡蠣の栄養素は水溶性で、水に溶け出してしまうとのことなので、ここはしっかり閉じ込めなくては!炊き上がったら、そのまま食卓へドーンです。充分に蒸らしたお米も美味しく、牡蠣の香りも風味も味わえました。

Lサイズで米3合。吹きこぼれることもありませんでした。鍋底に少し焦げ目も付きましたが、しばらく水に浸けてスポンジで落とせます。焦げ付きの色やトマト系の煮込みの着色が気になる方はブラック色もおすすめです。シンプルなデザインでシンクの中で洗うのも収納も楽ちんです。

現在、銀座ショールームにはホワイトLサイズの展示がございますので、ぜひ手に取ってご覧になってみてください。

セラミック・ジャパン do-nabe(※IH用ではIHプレートが焦げ付くためご飯を炊くことができません)
https://www.shokunin.com/jp/ceramicjapan/donabe.html
銀座ショールーム(金土日月の12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://tenki.jp/suppl/okuyuki/2016/01/27/9731.html
https://www.kurashiru.com/recipes/09f2ead5-4fa6-4ff5-b72b-ead528d638df (レシピ)