【パンと食パン】
朝食における不動の定番「食パン」。食パンは「主食用パン」の略語で、日本に食パンが広まったころに広く海外で主食となっていたパンのスタイルだったことから、主食用パンと名付けられたことに由来します。
パンは、紀元前6000年~4000年ごろの古代メソポタミアで小麦を栽培し、小麦粉を水でこねて焼いただけの薄いせんべいのような平焼きパンを食べていたのが原形とのこと。一方日本のパン食文化は、戦国時代にポルトガルから来日した宣教師が、カステラと一緒にパンを食料として持ち込んだのが始まりでした。「パン」の語源は、ポルトガル語でパンを意味する「pão」。その後、キリスト教が禁じられると同時にパンの製造も禁止され、鎖国によってパンは姿を消しますが、開国でパン食は復興し、外国人居留地の外国人や技術者から再び日本にパンが伝えられました。この時代にはあんパンやクリームパン、ジャムパンなどの人気の菓子パンが生まれ、急速に一般大衆に普及しました。戦後は食糧難からアメリカより救援物資として小麦粉が届けられ、学校給食にパンを採用したことで、日本の食卓にパン食が普及していきます。
日本の食パンの多くは、大きな長方形の箱型の型に入れて蓋を閉じて焼くので、形状は四角で、海外の食パンに比べるとしっとり柔らか、ふんわりとした食感が特徴です。日本にはもともと米が主食としてあったので、パンは菓子や総菜のような感覚で食べられてきたためか、単体で食べても味や風味が感じられるように発展したようですね。
さて、食パンの温め方ですが、おすすめの方法があります。冷凍保存することも多い食パンは、トースターに入れる前にセイロで蒸して解凍してから焼くと、水分を含んで、みずみずしくふわっふわのモッチモチに、焼き上がりはカリカリに。硬くなったハード系のパンはふかふかになります。4枚切りの食パン1枚なら、湯気の上がったセイロに入れて3分です。ぜひお試しくださいませ。
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ヨシタ手工業デザイン室 バターナイフ
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参考資料
https://www.panstory.jp/history/history.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/食パン
https://ja.wikipedia.org/wiki/パン
https://esse-online.jp/articles/-/11291